りぼんの読書ノート

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西の善き魔女6 闇の左手(荻原規子)

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ついに「この世界の謎」が明らかになる、本編の最終巻。「世界の果ての壁」の謎を追うフィリエルとルーン。ユニコーンを駆って竜退治に赴くユーシス。自ら陣頭に立って軍を率いるレアンドラ。大きく南方に迂回してグラール侵略をたくらむブリギオン軍。物語は佳境に入っていきます。

フィリエルは女王と対峙するため聖神殿へ乗り込むのですが、そこで明かされたのは、この世界の成り立ちと、世界を維持するための監視装置である賢者フィーリと、吟遊詩人バードの真の姿。なぜグラールが女王国であり、科学や物語は異端視され、竜は「世界の果ての壁」によって隔てられているのか。レアンドラとアデイルにフィリエルを加えた次期女王候補の争いはどう決着するのか。

かなりご都合主義的なエンディングでしたが、この展開では仕方ないかな。コミックのような途中経過を楽しませてもらっただけでもヨシとしましょう。実はまだまだ謎は残っているのですが、最終巻で補足があるということ。あまり「説明過剰」になっては欲しくないのですが・・。

2009/9