ＯＬが一夜をすごした相手を探し出すだけの仕事といっても、その相手が「ヤクの売人」の場合は、やっぱりヤバイ。さらに、愛する女性が行方不明になったり、彼女の異父妹がストーカーにつきまとわれたり、妻に逃げられた浮気男の赤ちゃんの世話まで頼まれてしまう。で、案の定、これらの事件がみんな繋がっているんですよね。
柴田さんのテンポの速いストーリー展開と構成も巧みですが、性格的に矛盾だらけの主人公が魅力的です。別れた妻も登場して、彼の不器用さが一層引き立てられます。
強烈なキャラに取り囲まれている分、花咲が愛している理紗の影がちょっと薄かったかな。冒頭に誘拐されちゃうんで仕方ないのですが。第３作では、彼女の魅力をもっと書いて欲しいものです。
2005/8
