りぼんの読書ノート

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2014-08-06から1日間の記事一覧

逃亡派(オルガ・トカルチュク)

前著『昼の家、夜の家』は、111もの断片的な物語を紡ぐことによって「土地の記憶」とでもいうようなものを浮かび上がらせた作品でした。本書もまた116の断章によって「旅」を描き出す作品です。 タイトルの「逃亡派」とは、アンチキリストの支配する社…