りぼんの読書ノート

Yahooブログから移行してきた読書ノートです

2008-09-14から1日間の記事一覧

黄色い雨(フリオ・リャマサーレス)

沈黙と記憶に蝕まれて、すべてが朽ちゆく村で、亡霊とともに日々を過ごす男。「悲しみ」や「喪失」といった言葉はこの小説には必要ない。「悲しみ」や「喪失」は、ここには空気のように偏在しているから。なのに、なぜ、すべてがこんなにも美しいのだろう? …