捜査中の事故で四肢麻痺の体となってしまったリンカーン・ライムと、彼の手足となって捜査を進める女性巡査アメリア・サックス。この2人の名コンビが解き明かすミステリーシリーズの第1作です。
1999年「このミステリーがすごい!」海外編2位の作品。デンゼル・ワシントン主演で映画化もされているくらいだから、間違いなしの名作ですね。
数時間おきに被害者を監禁し、次の犯行現場を予告する手がかりを残していく連続殺人鬼「ボーン・コレクター」に対して、次から次へとやってくるタイムリミット内に被害者を救出するには、鑑識と洞察の全てを注ぎ込まなければならない。でも、犯人の魔手はライムとアメリアにも及んできます。犯人の真の動機への手がかりは、遠い過去にあったのです・・。
このシリーズ、第5作の『魔術師』を先に読んでしまっていたので、ライムとアメリアの不思議な捜査方法はもうお馴染みだったけど、この2人が、どういう馴れ初めでコンビを組んだのかが興味あったな。四肢麻痺になったライムが、その頃、生きる望みを失っていたなんて、知らなかったですし。
飛行機の中で読むには、こういうジェットコースター・ストーリーがお手ごろです。
2006/7 ロンドンから帰国の機内にて