りぼんの読書ノート

Yahooブログから移行してきた読書ノートです

おまけのこ(畠中恵)

イメージ 1

しゃばけ」の、病弱な若旦那シリーズ、第4弾です。

日本橋大店の若旦那・一太郎が、どうして妖に守られているのかは、「しゃばけ」を読んでいただかなくてはいけないのですが、今日も元気に寝込んでいるあいかわらず病弱な一太郎と、頼れるわりにちょっとトボケた妖怪たちが織り成す推理帖は、人情味に溢れていて、相変わらず楽しい読み物です。

仏からも嫌われている孤独な「弧者異(こわい)」とは何者で、一太郎は彼を救ってあげることができるのか?

若旦那が「吉原の禿(かむろ)を足ぬけさせる」と言い出したら、妖怪たちだけじゃなく、読者だって驚いちゃうよ。さて、その話の秘密とは? そして、首尾は?

姿形は小鬼だけど、家から外に出たことのない「家鳴(やなり)」が、お江戸の町に出て大冒険を繰り広げるハメに陥ってしまう。心細さに鳴いちゃう家鳴を、一太郎は助けることができるのか?

今回は短編集ですが、最新作は久々の長編だそうです。このシリーズ、ピデコにお勧めなんだけどなぁ。^^

2006/7