りぼんの読書ノート

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ドリームバスター3(宮部みゆき)

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目次を見て、次が出るまで読むのを待とうと思ったんだよなぁ。だって最後の章が「時間鉱山(Part1)」なんだもん。明らかに(Part2)以降は、次の巻に続いてる。でも、待てずに読んでしまいました。もちろん、中途半端なところで終わってしまって欲求不満。

はじめの2編は、前作のストーリーの後日談。でも逃亡犯であるシェンの母親「血まみれローズ」の幻影もチラッと登場して、今後の展開の布石にもなっているようです。新キャラクターの田舎娘カーリンを迎えて、ドリームバスターコンビの生活も、ちょっとは華やいだみたい。マエストロには、前巻からエムリンおばさんがついてますしね。

シェンの母親が実際にはどんな人物なのか、シェンが母親とどんな遭遇をするのか、まだわかりませんが、決して幸せな再会にはならないのでしょう。カーリンの登場は、傷ついたシェンを癒す準備か・・などと余計なことも考えてしまいます。

この巻では、「時間」を中心にドリームバスターの世界を論理的に説明しようとする試みが、部分的になされていますが、だいたい、この種のものをくどく説明すると、つまらなくなりますよ。はい、余計な心配でした。

2006/5