りぼんの読書ノート

Yahooブログから移行してきた読書ノートです

2016-12-18から1日間の記事一覧

誰もいないホテルで(ペーター・シュタム)

スイス人作家による10編の物語からは、「人生の一瞬を切り取る鋭さ」よりも、堀江敏幸氏の言うところの「凡庸さの連続を豊饒な生の厚みに変える」作風を感じます。湖と丘陵の土地とともに暮らす、スイスの人々の人生感が反映されているようにも思えます。 …