りぼんの読書ノート

Yahooブログから移行してきた読書ノートです

GOSICK 5 ベルゼブブの頭蓋(桜庭一樹)

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長い出張に持って行った本の中の一冊だったのですが、これが大失敗。本書はこれだけでは完結していなかったのです。欲求不満にならないよう。続編も持っていくべきでした。

夏の終わり、いきなり学園から姿を消したヴィクトリカ。彼女は、父親であるブロワ公爵の思惑によって、蠅の頭の様な形状から「ベルゼブブの頭蓋」と呼ばれるリトアニア修道院に幽閉されていたのです。伯爵の目的は、自身の妻でもあるヴィクトリカの母親コルデリアをおびき出すことだったのですが・・。

食事もせずに衰弱しているというヴィクトリカを救うため、いつも彼女からコケにされている久城一弥は修道院へと向かいます。しかし、謎の夜会「ファンタマゴスタ」の晩、ソヴュール帝国の役人や、バチカンの奇跡認定士が殺害されるという事件が発生。背景にはソヴュール帝国のオカルト省と科学アカデミーの対立があるようです。

一方で、コルデリアと行動を共にしているらしい奇術師のロスコーも再登場。彼は第一次大戦中に、巨大なマリア像を修道院の上空に出現させて、ドイツ軍の戦闘機部隊を全滅させた過去があるというのですが・・。果たして久城はヴィクトリカを救出できるのでしょうか。それともコルデリアが、娘ヴィクトリカのために現れるのでしょうか。

話が盛り上がってきたところで、なんと次巻に続くのです。リトアニアを抜け出した大陸横断列車での殺人事件と、謎めいた「形見箱」の正体が何なのか。しかし続編を借りることができるのは、2週間後に帰国してからなのでした。その間に何冊、別の本を読むことになるのから・・。

2017/3