りぼんの読書ノート

Yahooブログから移行してきた読書ノートです

ノスリの巣(逢坂 剛)

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主人公が「警察庁・特別監察官の倉木美希」というと、「あ、警察の中に巣食う巨悪を暴く話ね」と思いますよね。

はい、その通りでした。「巨悪」のスケールも小さいくせに、リアリティもなくて、まだ青臭い正義感を素直に楽しむことも出来る「湾岸署」のほうが、ずっとマシです。

ひとつだけ印象に残ったのは、この本の「巨悪」の手先が、美人エリート刑事ってこと。先輩を突き上げる「できる後輩」が「性格悪い美女」でありながら、まわりの男どもがそっちの味方になっちゃうってのは、一番イヤなパターンだ。

2005/7