りぼんの読書ノート

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獅子の門4 朱雀編(夢枕獏)

プロレス道場の練習生となった室戸武志は衝撃に見舞われます。尊敬する先輩の赤石が、異種格闘技戦でブラジル人柔術家にあっさりと敗れ去ってしまったのです。しかもそれを屈辱に感じた赤石らは、自らを鍛え直すためにそれぞれ武者修行の旅に出るというのです。これまで強い先輩たちと全力で練習できることだけを喜びに感じていた室戸にも転機が訪れようとしています。

 

花巻の地で久我重明と対峙した竹智覚は、彼の圧倒的なパワーと技の前に敗北寸前に追い込まれまが、タイミングよくその場に現れた羽柴彦六に救われます。期せずして対決の時を迎えた最強の2人、羽柴と久我の闘いに決着はつくのでしょうか。そして暴力団の黒崎から久我に引き渡されていた、竹智の元恋人・香代との関係はどうなってしまうのでしょうか。

 

そんな中で、空手会最大の組織である武林館主催のトーナメントが始まろうとしています。現武林館の加倉文平、元武林館の鳴海の弟子である芥菊千代、古武術家・久我の弟子である志村礼二の出場は決定済み。竹智覚と室戸武志は、当日予選会を圧倒的な強さで勝ち抜いて飛び入り枠での出場が決定。若き獅子たちが一堂に集う異種格闘技戦が、複雑な因縁を交えて始まろうとしています。

 

2022/10